「オーディオのデザイン論」を語るために(その3)
川崎先生のブログは毎日午前0時に更新される。
それとは別に、川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design(毎日ではないが)も更新されている。
11月7日の川崎和男のデザイン金言には、こう書いてあった。
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私は40余年、
デザインとデコレーションの違いを
いつも語ってきたと思う。
最大の理由は、
「デザインは機能だよね」という、
この発言を苦々しく思ってきたことだ。
デザインは問題解決の、その実務であり、
性能
効能を語って、
それから
機能である。
「機能論」はギリシアの哲学論、
その時代から語られている。
最近は、簡単に機能と言ったら、
確実に、私の喧嘩相手である。
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デザインを付加価値と捉えている人は、何度もくり返し読んでほしい。
そして考えてもらいたい、デザインとはなにかについて。
この項の(その2)に対して、facebookでコメントがいくつかあった。
そこに、IT業界では付加価値を皮肉って負荷価値と呼んでいる、というのがあった。
負荷という負担として、デザインが重荷になっているメーカーが見受けられるようになってきた。
そういうメーカーの人たちも、川崎先生がこれまで語られてきたこと、書かれてきたことを、
しっかりと読んでもらいたい、とおもう。
そしてオーディオ雑誌の編集者にも、である。
特に川崎先生の連載「アナログとデジタルの狭間で」を、わずか五回で終りにしてしまった編集者は。