Date: 11月 4th, 2014
Cate: デザイン
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恥ずかしいデザイン

オンキョーがほんとうはオンキヨーなのは知っている。
けれどずっと以前のオーディオ雑誌はオンキョーと表記していたし、
オンキヨーの広告でもオンキョーだったのだがら、オンキョーと書く。

オンキョーのオーディオ機器は自家用としたモノはひとつもないし、
オンキョーのオーディオ機器のデザインは決して優れているとは言い難かったが、
それでもプリメインアンプのIntegra A722NIIは、どこか野暮ったさが残っていて、洗練されているとはいえない。
でもそれも愛矯としてみえてくる。おそらくもう少しでいいデザインとなるのかもしれない。

Integra A722NIIは派手な存在のアンプではない。艶やかでもない。地味なアンプである。
それでも印象に残っている、そういうアンプである。
こういうオーディオ機器をオンキョーは、ときどき世に送り出していた。

それまで知らなかったのだが、1982年にCDプレーヤーが登場した時に、
オンキョーが東芝グループに入っていたことを知った。

オンキョーは、国産オーディオメーカーの中でも大手とは当時はいえなかった中堅どころだった。
それがいまでは規模がかなり大きくなっている。
パイオニアの買収でニュースになったときも、あのオンキョーがここまで大きくなったのか、と思っていた。

オンキョーは生きのびている。
そのオンキョーのグループ会社であるオンキヨーマーケティングジャパンが、
Deff Soundのヘッドフォンアンプを取り扱う。
DDA-LA20RCである。

オンキヨーマーケティングジャパンはモノを売るのが業務なのだろう。
だから売れるものであればなんでも売るのだろうか。

DDA-LA20RCはひと目見て、B&OのMP3プレーヤーBeoSound 2のパクリである。
しかもパクリという劣化コピーでしかない。

BeoSound 2はもう10数年前の製品であり、いまは製造中止になっている。
知らない人もいるかもしれない。
だからといって、ここまでパクったモノを、
Integra A722NII、それにGranScepter GS1を作っていた会社(子会社)が売るのか、と寂しい気持になる。

DDA-LA20RCは恥ずかしいデザインである。
恥ずかしいデザインは、もうデザインとは呼べない。
そんなモノを売るのも恥ずかしい行為ではないのか。

Integra A722NII、GranScepter GS1を作っていた会社は、私にとってはオンキョーである。
DDA-LA20RCを売るのはオンキヨーである。
オンキョーとオンキヨーは、もう違う会社なのだ、と自分で自分を納得させるしかない。

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