VUメーターのこと(その14)
OPPOのヘッドフォンアンプがそうだった。
丸いメーターを液晶ディスプレイで表示していた。
ヘッドフォンの試聴コーナーに展示してあり、再生中だったので針が動くのを見ることができた。
正直、がっかりした。
OPPOのヘッドフォンアンプの音は聴いていないから、
あくまでも液晶ディスプレイのメーターのことに関してだけだが、
これならば他の表示の仕方があるだろうに……、と思うほど、ひどかった。
平面的だ。
実際のメーターは手前に針があり、奥に文字盤がある。
そこにはわずかとはいえ間が空いている。
液晶ディスプレイでメーターを表示するのなら、ここのところをきちんと処理しなければ、
なんとも寂しい感じになってしまう。
わざわざ針のメーターではなく、棒グラフ的なメーターにすればまだよかったのに、とまで思った。
それで思い出した。
以前iPhone用にダウンロードしたアプリに、メーターを表示しているものがあった。
マッキントッシュ(Appleのそれではなく、オーディオのMcIntoshの方)が、AP1 Audio Playerを出していた。
マッキントッシュの顔であるブルーのメーターが表示される。
針は一本しかないが、OPPOのメーターのように平面的で寂しい感じはない。
マッキントッシュのメーターの感じはけっこう伝わってくる。
このアプリが登場したのがいつだったのか正確には記憶していないが、二年以上前だったと思う。
iPhoneで音楽を聴くことはあまりないし、純正アプリばかり使っているので、
割とすぐに削除してしまっていたこともあって、AP1 Audio Playerのことを忘れてしまっていた。
OPPOのヘッドフォンアンプは、AP1 Audio Playerの存在を思い出させてくれた。