情報・情景・情操(8Kを観て・その2)
8Kの映像は、現状のテレビよりも4Kよりも情報量が多い。
4Kの映像を見ていると、確かに情報量が増えて、きれいになったという印象を受ける。
8Kでは情報量が増えた、ということはまず感じさせない。
とにかく、自然だということが、まず最初に感じたことだった。
そして、情報量の多さということが、どういうことなのかを感じさせた。
8Kを観ていて、はっりきと4Kや現状のテレビとは違うものを感じていた。
なぜそれを感じるのか、何がそう感じさせるのか、を考えていた。
NHKのブースでの8Kの映像は、外部コンタクトレンズのようにも思えた。
電子による外部コンタクトレンズである。
しかも電子的であることを意識させない。
8Kを観て、4Kであっても、いかにも電子的な映像であったことを意識させる。
おそらく情報量が不足しているから、そう感じるのかもしれない。
だからどこかが誇張され、どこかが欠落していることを、
無意識のうちに人は感じとっているからこそ、4Kで高精細な映像であっても、
外部コンタクトレンズという感じを得ることはなかった。
8Kはすごい、は、こういう意味においてである。