毎日書くということ(続・実感しているのは……)
自分が属している業界の色に染まってしまったのかどうか、ということは、
なかなか本人にはわからない。
誰かに指摘されたとしても、本人は納得がいかないのではなかろうか。
結局のところ、自分で気づくしかない。
ではどうすれば、気づくのか。
各軸なことは、いまのところなにひとついえない。
ただいえることが、ひとつある。
その人は毎年11月には瀬川先生の墓参に行く。
オーディオ業界に長くいる人であり、きいたところによると身内の墓参にはあまり行かない人らしい。
そういう人が、毎年11月に瀬川先生の墓参には行くという。
墓の前に立てば自然と手を合せて目をつむる。
その時の気持は、その人だけのものである。
なぜ、その人は行くのか。
理由は知らない。あえて聞こうとも思っていない。
私が、だから勝手に思うのは、
瀬川先生の墓参に行くという行為は、自分で気づく行為のはずだ、ということである。