Date: 8月 29th, 2010
Cate: 朦朧体
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ボンジョルノのこと、ジャーマン・フィジックスのこと(その25)

ロジャースのPM510をスレッショルドの800Aで鳴らすという案は、
けっこういい感じで鳴ってくれたのではないか、といまでも思う。

じつはステレオサウンドの巻末にあるUsed Component Market(売買欄)に「買います」のところに、
800A求む、と出したことがある。おふたりの方から連絡があった。
おひとりは4343を、もうひとりの方はQUADのESL63とタンノイのGRFを鳴らされていた。

あたらめて、いいアンプだと思っていた。
ただ、ハタチそこそこの若造には、PM510を買ったばかりだったこともあり、やはり無理だった。

コントロールアンプはどうするつもりだったかといえば、目標はマークレビンソンのLNP2Lだった。
けれど、これも無理な目標である。LNP2Lを買えるだけのお金があったなら、800Aをまず買っていた。
その800Aが無理だったのだから、LNP2Lはずっと遠くの目標だった。

800AもLNP2Lも、どちらも無理。でもいつかは800Aという気持はまだまだ残っていたから、
LNP2Lは無理でも、800Aに合いそうなコントロールアンプとして私が選んだのは、JBLのSG520だった。

SG520は当時、中古相場はそれほど高価ではなかった。
しかもたまたまある中古を扱っているオーディオ店にSG520があった。
極上品というほどのモノではなかったけれど、
そこそこ程度のいいSG520が、えっ、と思うような値段がつけられていた。

これなら買える、とそう思った。
なぜSG520なのかには、実は理由があった。

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