Date: 8月 21st, 2010
Cate: 朦朧体
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ボンジョルノのこと、ジャーマン・フィジックスのこと(その21)

The Gold の記事が載ったステレオサウンド 55号は、1980年6月に出ている。
日本に輸入された台数は、おそらくそれほど多くないであろうスレッショルドの800Aなのに、
想い続けていると不思議と縁もうまれてくるのか、
800Aよりも多く輸入されていたはずの GAS のアンプジラを聴く機会はなかったのに、
このときまでに800Aは地元のオーディオ店で聴く機会が二回あった。

思い入れたっぷりだっただけに、どれだけ冷静に聴いていたのは、いまとなってははなはだあやしいけれど、
それでも800AとJBLとの組合せから鳴ってくる響きには、清楚な心地良さがあったように記憶している。

あぁ、やっぱり、素晴らしいアンプなんだぁ……、と感じていた。
だから「スレッショルド」というブランドへの思い入れも深くなっていた。

なのに、そのスレッショルドのSTASIS1(おそらく800Aを超えるであろうアンプ)よりも、
The Gold のほうがすぐれている、とは信じたくなかった。

だから瀬川先生が、The Gold と STASIS1 をどう評価されるのかが、とにかく一日でもはやく知りたかった。

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