ボンジョルノのこと、ジャーマン・フィジックスのこと(その19)
ステレオサウンド 53号に載ったSTASIS1の価格をみて思ったのは、
この機種と4000 Customのあいだをうめる機種が、ないということ。
4000 Customは798,000円。STASIS1は予価の時点でその4倍の値づけ。
これだけの規模(価格)のモノをつくるのであれば、
なぜ800Aを採算がとれない、という理由で製造中止にしたんだろう? と思う。
登場時の価格(1,100,000円)で採算が合わないから、価格をあげればすむことだろう、と。
800Aがなくなり、4000 Customが最上機種だったのがつづいていたときは、
スレッショルドは、むやみに高価なモノは作らない主義なのかもしれない、と思ったこともあるが、
STASIS1の発表でそれは違っていたわけだ。
800Aの音を、4000 Customで実現できていたとは思えない。
もしかする……、と思いつくことはあるが、これについて書きはじめると、
いつまでたっても先に進めなくなるので、項を改めて、いつか書こうと考えている。
日本には紹介されていないが、じつはSTASIS1の前に、800Sというモデルが存在している。
800Sの「S」は、STASISをあらわしている。