Date: 8月 17th, 2010
Cate: 朦朧体
Tags:

ボンジョルノのこと、ジャーマン・フィジックスのこと(その15)

瀬川先生が書かれたものによると、800Aは「あまりに手がかかって採算が取れない理由」で、
この価格の製品としてはわりとはやく製造中止になっている。

800Aの登場の約半年後に弟分にあたる400Aが発表された。
出力は100W+100Wで、シャーシー左右に放熱器を配置した自然空冷としているところが、800Aと外観上、
もっとも異る点といえる(そのほかパワーメーターはLED式に変更されている)。
価格は620,000円。アンプジラやMark2500と、価格的にはライバル機に相当することになる。

ただなんだろう、写真をみていると、800Aに感じられた凄みは薄れたというよりも、なくなったという印象だし、
アンプジラ、Mark2500とくらべてみても、おとなしい雰囲気でこれらのライバル機と呼べるほどの迫力がない、
そんなふうに感じていた。

しばらくして800Aは姿を消し、4000 Customがスレッショルドから登場した。
型番からわかるように、400Aの上級機に相当する。

800Aの弟分が400Aで、その400Aの上級機が4000 Customということは、
4000 Customは800Aの後継機、ということになるのだろうが、
全体の構成、パネルフェイスといい、800Aの後継機ではなく、あくまでも400Aの上級機という印象にとどまる。

もっとも4000 Customの価格は、798,000円で、800Aと同じには比較できないのは当然だろう。
4000 Customの登場で、800Aの後継機はスレッショルドからはもう登場しないのだろう……、
そんなふうに、買えもしないに、残念に思っていた時期があった。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]