Date: 7月 12th, 2010
Cate: 表現する
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音を表現するということ(その9)

裡なる原型をつくっていくには、リモデリング、リレンダリングの前に、
モデリング、レンダリングの行程がある。

聴こえてくる側には、プログラムソースに内包されている「原型」もあるし、
スピーカーシステムに起因する「原型」といった、複数の「原型」があり、
それら「原型」の組合せをリモデリング、リレンダリングで修整していく。

だが裡なる原型は、ゼロからつくっていくものだろう。
最初からうまくいく性質のものではない。
つくってはこわし、またつくってはこわしのくり返しが、
最初のうちはずっと続いていくのではなかろうか、と思いたくなるほどたやすいことではない。

「原型」をモデリングしていくには、とにかく音楽を聴くこと。
そして、音を聴くこと。ひたすら聴くこと。

ときにはスピーカーシステムを変え、アンプを変え、
アクセサリーの類いにも必要以上に凝ってみることにもなるだろう。
そうやって試行錯誤していくしかない。このことに関しては、誰も手助けはできないのだから。

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