Date: 5月 9th, 2014
Cate: 4345, JBL
Tags:

JBL 4345(その3)

ほとんどの新製品は、読者にとってはいきなり誌面に登場する。
いまではあれこれいろんな情報が事前に流れてくることも多いけれど、
4345が登場した1981年は、そんなことはなかった。

オーディオ業界にいる人ならば、何人かはそういう情報を耳にした人もいるだろうが、
ふつうの人にとってはオーディオ雑誌に登場するまで、ほとんど何の情報も耳にすることはない。
だからこそ新製品のページは、ステレオサウンドを手にする度に、もっとも期待して開くページであった。

4345は56号で予告されていた。
これは、映画の予告編のようなものだった。
こんなものなのか、ではなく、
映画でいえば話題作、大作の予告編と同じで、それを見ることで本編への期待が高まるし、
映画が上映日を迎えるまでの数ヵ月間は待ち遠しい。

4345はまさに私にとってはそういう新製品だった。

56号で4345が登場することを知ったときから、
ステレオサウンドの新製品紹介のページに4345が登場するとき、
書かれるのは絶対瀬川先生のはず、という期待もあった。

しかも56号からステレオサウンドは新製品紹介のページを大きく変えていた。
56号でのトーレンスのリファレンスの記事と同じくらいの内容で、
4345の新製品紹介の記事を読めるはず──、
この期待も4345の登場と同じくらいか、それよりも少し大きかった。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]