JBL 4345(その1)
新製品。
いくつになっても新製品の登場には、なにがしか期待するものがある。
その期待は、メーカーにとっては、受け手側の勝手なものでしかないのかもしれないから、
必ずしも、そんな期待が満たされるというわけではない。
それでも新製品の登場にはやはりきたいしてしまうものだ。
特に期待しているメーカーの新製品であれば、なおさらだ。
ステレオサウンド 56号の419ページに、編集部によるJBLの新製品情報が載っていた。
4343の上級機、改良型、次期モデルに位置づけされる4345のことだった。
そこにはイラストも載っていた。
18インチ口径のウーファー搭載の4345のイラストは、
プロポーション的にあまりかっこいいとは思えなかった。
ステレオサウンドで何度も目にしていた4343のプロポーションと比較するまでもなく、
どうしてもずんぐりむっくりした印象が拭えない。
それでも、これはイラストだし、実際登場した来るときには、ずっと洗練されていることだろう、
と期待していた。
次の57号の新製品紹介には4345は、まだだった。
58号で登場した。
カラーページで、瀬川先生が書かれていた。