JBL 4315(その2)
JBLの4315がいったいどういうスピーカーシステムなのかは、ステレオサウンドだけを読んでいてはわからなかった。
ステレオサウンドがその当時出していたHi-Fi STEREO GUIDEを、その年はじめて買って、やっとわかった。
4ウェイのスタジオモニターだった。
ウーファーは12インチ口径、ミッドバスは8インチ口径、ミッドハイは5インチ口径のコーン型で、
トゥイーターのみがホーン型の2405だった。
JBLのスタジオモニターの4300シリーズのユニットは、
他の機種に関しては型番の表示がHi-Fi STEREO GUIDEに載っていた。
4315に関しては2405の型番しか載っていなかった。
ずいぶん後でわかったことだが、ウーファーは4315専用に開発された2203、
ミッドバスも新開発の、3インチのボイスコイル系の2108、
ミッドハイはユニット単体で発売されていた2105である。
これらのユニットをW52.0×H85.0×D28.0cmのエンクロージュアにおさめ、
クロスオーバー周波数は400Hz、2kHz、8kHzとなっている。
4315もほかの4300シリーズ同様、ウォールナット仕上げの4315WX(470000円)が用意されていた。
4315を知ったばかりの、このころの私には4343のスケールダウンモデルに思えて、
4333Aや4331Aよりも聴いてみたいスピーカーシステムだった。