Date: 6月 11th, 2010
Cate: 選択
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オーディオ機器を選ぶということ(その10)

特別な環境、特別なモノ……、とにかく特別ななにかに囲まれていることで、
自分を特別だ、と思いこめるのであれば、そう自分を騙せているうちは、幸せなはずだ。
ずっと、それに気づかずに生きていければ、もっと幸せなのだろう。

オーディオが趣味で、まわりの人に迷惑をかけずにやっているのであれば、
その「幸せ」にケチをつけるようなことではない。

オーディオは、私にとって趣味なのか──。

こんなことを考える。

誰かと、まったく同じ部屋(環境)に、同じオーディオ機器。
そういう状況において、よりいい音を鳴らすことができることこそ、特別である、ということ。

もちろん、こんな状況は、実際にありえない。
そんなことをする意味もない、だろう。

特別なモノでなくても、自分の気に入ったモノ、惚れ込んだモノを手に入れて、
鳴らして、望む音を出していけばいいのが、趣味のオーディオだから。

それに、それが趣味のオーディオとしての選択でもあろう。

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