オーディオのロマン(その4)
オーディオ機器はどんなものでも安くはない。
それどころがかなり高価なモノのほうが多いともいえる。
金の成る木は持っていないから、選択の失敗は避けたい。
そのためには充分すぎるほど調べ、試聴する。
それも販売店の試聴室だけの試聴ではなく、できるだけ自宅試聴を行いたい、と思う人はいる。
インターネットを見ていると、自宅試聴を行った、とか、
自宅試聴ができるような客になれ、とか、そういう書き込みが目につく。
自宅試聴こそが、選択の最終手段でもあるかのように書かれている。
自宅である程度の時間をかけて、じっくりと気になる機種をいくつか借り出して比較試聴ができれば、
選択で失敗することはないのかもしれない。
失敗はしないだろう。
でも失敗しない選択が、最良の選択であるのかは、また別のことである。
いまは情報と呼ばれているものがあふれすぎている。
そんな情報と呼ばれているものは、インターネットで検索すればかなりの量に接することができる。
自宅試聴して、インターネットでも人の評価を調べまくる。
そうやって買ったオーディオ機器は、人に自慢できるモノではあっても、
その人を幸福に導いてくれるモノとは限らない。