Date: 2月 25th, 2014
Cate: ロマン
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オーディオのロマン(その3)

瀬川先生も同じ体験(買い方)をされていることは、
瀬川先生の書かれたものを読んできた人ならば思い出す。

マランツのModel 7がそうだったし、JBLの375+537-500もそうである。

こういう例は昔のオーディオ雑誌、オーディオについて書かれた文章を丁寧に読んでいけば、
これだけではないことがわかる。

こう書くと「そういう時代だったんだろう」という反論が来る。
たしかに「そういう時代」だったわけだ。

五味先生がオートグラフ、齋藤氏がデコラ、瀬川先生がModel 7、375+537-500を買われたときには、
まだステレオサウンドは創刊されていなかった。

海外のオーディオ機器の情報を詳細に伝える雑誌はまだなかったころであり、
インターネットは影も形もなかった時代。
情報は極端に少なかった。

試聴をしたくとも実物を目にすることすらほとんどなかった、そういう状況だから、
実物も見ず試聴もせずに買うのは、時代のせいといえばそうであることは確かなのだが、
それだけではないことも、また確かである。

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