Date: 2月 25th, 2014
Cate: ロマン
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オーディオのロマン(その2)

私がツイートしようと思っていて、
先に同じことを別の人にツイートされたからやめてしまったのは、
五味先生、ステレオサウンドの原田勲会長、齋藤十一氏(新潮社のS氏)、瀬川先生のことである。

五味先生の書かれたものを読んできた人ならば、オートグラフを買われた経緯を知っている。
五味先生がオートグラフを最初に日本で買われた人であり、
それ以前に日本にオートグラフは入ってきていない。

つまり実物も見ることなく、1963年のHiFi year bookに載っていたオートグラフを見て、
「怏怏たる思いをタンノイなら救ってくれるかもしれぬと思うと、取り寄せずにいられなった」五味先生は、
タンノイにオートグラフを発注された。

ステレオサウンドの原田氏も、ヴァイタヴォックスのCN191は音も聴かずに買われた、と聞いている。
五味先生のオートグラフを何度も聴かれているだけに、
オートグラフと肩を並べる存在で、英国のスピーカーシステムとなると、
ヴァイタヴォックスのCN191しか、当時はなかった。
だからCN191にされた。

原田氏のCN191は横浜港に到着した。
今も当時もヴァイタヴォックスの輸入元は今井商事。
今井商事としては日本に初めて入ってきたCN191を会社に持ち帰りチェックをした上で出荷するつもりだったが、
イギリスからCNs191とともに届いた英国の空気を少しでも失いたくないから、
半ば強引に横浜港から自宅に搬入した、と原田氏ご本人から聞いている。

五味先生はデッカ本社でデコラを聴かれている。
そしてS氏(齋藤十一氏)に「ピアノの音がすばらしい、デコラをお購めなさい」と国際電話をされている。
齋藤氏はデコラにされている。
齋藤氏も実物を見ることなくデコラに決められているはずだ。

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