本末転倒だったのか(その2)
現時点で最高のホイールであるならば、
どんなフレームと組み合わせても(価格のバランスさえ無視すれば)ライトウェイトのホイールが、
最良のパフォーマンスをもたらしてくれる──、
どうもそうではないようだ。
私の場合、自転車を趣味といってしまうとオーディオはとっくに趣味の域を超えてしまっているし、
オーディオを趣味といってしまうと、自転車はまだまだ趣味とはいえない──、
そんなレベルで楽しんでいるだけなので、
ホイールを交換した(試した)経験も数回ほどである。
ライトウェイトのホイールには手が届かないし、試したこともない。
最高のホイールなのに、なぜ? となるのは、
フレームとホイールとの間には、相性と呼べる性質の関係があるからだろう。
現時点で最高のホイールということは、
現時点で理想に近い、ともいえるのか。
もしいえるのなら、ライトウェイトのホイールは、現時点で最も理想に近い、ということになるわけだが、
それでもすべてのフレームに対して、ベストなチョイスとはならないから、
ライトウェイトとは自社のホイールのために自らフレームを開発したのだろうか。
このことはオーディオでいえば、
これまでアンプばかりをつくってきたメーカーがスピーカーシステムをつくったことになるのか、
それとも反対にスピーカーメーカーがいきなりアンプをつくってきたことになるのか。