オーディオの楽しみ方(音を鳴らさないゆえの楽しさ)
インターネットが急速に普及して、オーディオの個人サイトが急激に増えたころ、
そういった個人サイトにある掲示板を利用したオフ会もまた急速に広まっていった印象がある。
あちこちの個人サイトに、今日は、どこどこに行って音を聴いてきた、とか、
誰々さんがお見えになって音を聴いてもらいました、とか、
そういったことが、意識して探さなくても目に入ってきていた。
それらの個人サイトがいまも存在しているかといえば、
細かくチェックしているわけではないので正確なことはいえないものの、
あのころとくらべるとずいぶん減ってきたように感じている。
とはいえオフ会そのものがまったく行われていないわけではない。
ただ第三者に目につく感じではなく、ひっそりと行われているだけのことかもしれない。
オーディオは音を出す趣味といえるところがある。
だからオフ会(つまりは人様の音を聴いたり人様に自分の音を聴いてもらう)が行われる。
言葉だけでは伝わりにくいこと、伝わらないことも、
そこに出かけて音を聴けば、すぐさま理解できることもある。
実際に音を出して聴く、ということは大きな楽しみではある。
なのに私が毎月第一水曜日に行っているaudio sharing例会は、
もう四年目にはいっているけれど、音を出すことをいまのところ一度もやっていない。
音が聴けないから、そんな集まりに、どんな面白さ、楽しさがあるのか、と思われる。
でも、あえていえば音を出さないゆえの楽しさもある、といいたい。