マルチアンプのすすめ(その23)
ルールを持たない者は、
どんなスピーカーシステムでもマルチアンプにしてしまうのではないだろうか。
内蔵ネットワークよりもマルチアンプ。
そうすることによる音の変化は、確かに大きい。
良くなったといえるところも、いくつもある。
マルチアンプの可能性を、私は少しも否定はしない。
けれどすべてのスピーカーシステムをマルチアンプにしましょう、
マルチアンプにすれば音が良くなります、
こんなことは私は絶対にいわないし、このことには疑問もある。
マルチアンプにするにふさわしいスピーカーシステムとそうでないスピーカーシステムは、
確実にある。
それをどう見極めるか。
それは、その人次第である。
私がマルチアンプ化しないと考えているスピーカーシステムを、
積極的にマルチアンプで鳴らしたい、と考える人もいることだろう。
それはそれでいい、と思っている。
それが、その人なりのルールに従ってのことであれば、
私が口出しすることではないからだ。
だが、傍から見ていると、そうではない人がはっきりといる。
そういう人が、マルチアンプをすすめている文章を書いてたりすることがある。