Date: 12月 8th, 2013
Cate: 程々の音
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程々の音(その3)

V・ハウス「ビルト・インの手法」の部屋の写真は、部屋だけの写真ではなく、
建物の全景の写真もある。
上からみれば、VとWの中間のような形をしている。
たしかにV・ハウスである。

場所は山中湖畔。
別荘なんだな、と中学二年の小僧にもわかる、
そういうつくりの家である。

この部屋にはあるスピーカーは、4343の前身の4341。
こちらもグレーモデル。
コントロールアンプはLNP2のほかにAGIの511もあり、
パワーアンプはマランツのModel 510M。

レコードをふくめ、これらのオーディオ機器すべて、特別誂えの収納棚にビルト・インされている。

いったいどんな人が、ここに住んでいるのだろうか。
どんな人の別荘なのだろうか。
「コンポーネントステレオの世界 ’77」はそういうことは一切書かれていない。

だが一年後、ステレオサウンド 45号を読んでいて、わかった。
田中一光氏の別荘だったのだ。

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