Date: 2月 27th, 2010
Cate: Noise Control/Noise Design
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Noise Control/Noise Designという手法(その8)

ディスプレイに表示される文字を読むとき、指がなににふれているか。

文字が表示されているディスプレイにふれながら、
もしくは持ち上げながら読んでいる人は、おそらくいない。

ここが本で文字を読む行為との、最大の違いだと、私は受けとめている。
つまり「キューレス」とは、感触の有無や、その違い、ノイズの多いか少ないかといった違いなどから、
派生してくるはず、と言いたくなる。

本で読むよりも、パソコンで、背景が白で、にじみの少ない文字をくっきりと表示させているのは、
S/N比的には、圧倒的に高い状態にあるといえる。
なのに、ちょっしたことで、致命的なすれ違いが起ることがある。

ノイズがあるため誤解が生れるのではなく、ノイズがないために誤解が生まれている。

パソコンがあるのに、電子ブックが登場してくるのは、持ち運べるメリットよりも、
じつは手にとって、その感触(ノイズ)にふれることができることを、
無意識のうちに感じとっているから、そして欲しているからかもしれない。

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