サイズ考(その54)
トランスの巻線は、意外と長い。だから、トランスを挿入したからといって、
コントロールアンプとパワーアンプ間のループは、かえって長くなるのでは? という反論もあろう。
たしかに長さということでは、そうだろう。だがトランスはコアに密に巻いてある。
だからループの長さではなく、ループのサイズ(大きさ)ということでは、小さくなるといえるだろう。
そしてくり返しになるが、適切に挿入されたトランスであれば、ループに電源部が絡んでこないことが、
最大のメリットである。
そして、このメリットをより活かすには、単に挿入するだけでなく、
コントロールアンプであるならば、トランス出力を前提とした回路構成、
パワーアンプならばトランスの2次側、つまり受けをどうするかが、重要になってくる。