TANNOY Cornetta(その9)
いま手元にはコーネッタのエンクロージュアに入ったHPD295Aがあるわけだが、
それでは、このユニットを使って、
四十数年前に夢見たことをやるのかといえば、そうではない。
やろうと思えばやれるわけだ。
ユニットの選択肢は、当時よりも狭くなっていると感じる部分もある一方で、
拡がっていると感じてもいる。
それでもコーネッタというエンクロージュアに、すでにおさまっているのだから、
そこから取り出して、ということはやりたくない。
やるのであれば、あくまでもコーネッタを活かして、ということになる。
ではコーネッタの隣に、38cm口径ウーファーの入ったエンクロージュアを置くのか。
そんなスペースは、もうない。
仮にスペースがあったとしても、大がかりになる過ぎる。
コーネッタではないが、菅野先生がステレオサウンドで、スターリングをベースにして、
サブウーファーとスーパートゥイーターを足した4ウェイという組合せを試みられていた。
私が、いまやるとなると、このスタイルである。
コーネッタをそのまま活かして、サブウーファーを足す。
私のところにはサーロジックのサブウーファーがある。
やりたくなったら、これを使えばいい。
スーパートゥイーターは、そのあとに考える。
スーパートゥイーターはつけたい気持は強いが、
コーネッタの天板の上に、ポツンとトゥイーターがあるのは、やりたくない。
とってつけたような印象になってしまうからだ。
ドーム型にしてもホーン型にしても、なんらかの細工を施して置くことにしたい。
これが簡単なように思えて、実際にあれこれ考えてみると、そうではなかったりすることに気づく。