Ampzilla(その2)
日曜日に「ゴジラ」を観てきた。
ラストシーンでゴジラは海へと去っていく。
だが最終的にどこへ去っていくのかはわからない。
ただ海へと去っていく。
ゴジラの映画を何本も観てきた者にとっては、見慣れた光景である。
ゴジラは去っていくもの、どこかへと去っていく、という意識がどこかにある。
ゴジラは1954年公開の初代のイメージから、核の象徴といわれてきた。
だが、今回の「ゴジラ」のラストシーンを観ながら、
地球(ガイア)が生み出した生物ということを強く意識していた。
ラブロックによるガイア理論は1960年代にはいってからである。
ゴジラはガイア理論よりも早く生れている。
ボンジョルノも、もしかするとゴジラを核の象徴としてではなく、
地球(ガイア)が生み出した巨大生物として認識していたかもしれない。
ガイア理論のガイア(Gaia)はギリシア神話の女神であり、Gで始まっている。
ゴジラ(Godzilla)もGから始まっている。
だから会社名もGから始まるようにしたのではないだろうか。
ボンジョルノも、この世を去っていった。
あと一年ほど生きていたら、「ゴジラ」を観れたのに……、とおもう。
ボンジョルノは2014年の「ゴジラ」をどう観ただろうか。