電源に関する疑問(その5)
チェロからのパワーアンプの第2弾の アンコール・パワー(Encore PowerAmp)でも、
チョーク・インプットは採用されている。
アンコール・パワーのシャーシーにふれてみるとわかるが、
発熱量は、パフォーマンスとアンコール・パワー、それぞれの規模と比例するように、極端に少ない。
おそらく出力段のパワートランジスターにアイドリング電流を、それほど流していない設計なのだろう。
ML2Lが純Aクラス、パフォーマンスは、Aクラス動作領域が広いABクラス、
これらに対して、アンコール・パワーは、純Bクラスといいたくなるほど、
アイドリング電流は少ないものと推測できる。
純Aクラス動作のパワーアンプを理想とするならば、
アンコール・パワーはとんでもないアンプということになるのだが、
ことはそう短絡的に結論を出せるものではなく、
アイドリング電流を抑えることにより、ヒートシンクの存在が、アンコール・パワーにはない。