Date: 11月 4th, 2009
Cate: 電源
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電源に関する疑問(その6)

出力段のパワートランジスターは、小さいながらも、振動源のひとつである。
そしてヒートシンクは、一種の音叉的な役割をする。
だから薄いフィンの放熱器のパワーアンプだと、ダミー抵抗を接続して入力信号を加えると、
フィンが音楽信号に応じて鳴くのが、確認できることもある。

Aクラス動作のパワーアンプでは、出力トランジスターに、アイドリング電流をたっぷり流す。
つまり無信号時でも、このアイドリング電流によって、振動を発生させているとみていいだろう。< Bクラス動作では、無信号時では、ほとんどアイドリング電流は流れない。 つまりトランジスターの振動は、ごく小さいと思われる。 Aクラス動作とBクラス動作を比較すると、効率の面ではBクラス動作が優れているが、 スイッチング歪、クロスオーバー歪ということになると、原理的に発生しないAクラス動作ということになる。 だからといって、Aクラス動作のパワーアンプが、音の面で、 Bクラス動作のものよりもすべての面で優れているとは、決して言えない。

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