2008年ショウ雑感(その2・続×十六 補足)
アンプのフロントパネルは、いわば「顔」である。
だからというわけではないが、エソテリックのA100を見ると、人の顔を連想してしまう。
ボリュウムのツマミが鼻のようだし、その上のプッシュボタンが横一列に並んでいるのは、
なんとなく目のような感じもする。
おそらく、そんな感じをうけてしまうのは、フロントパネルの両端を削っているからだろうと、思う。
ツマミ、ボタン類が少ないため、ややもすると平板的な印象のフロントパネルになりがちなだけに、
おそらくアクセントをつけるために、陰影を付けて立体的に見せたいがためにこうしたのかもしれない。
これがなんとも、コケた頬に見えてしまう。
こう見えてしまうは、私だけなのかもしれないが、いちどそう見えてしまうと、
どうしても貧相な印象につながっていく。精悍な印象には、どうしても見えない。
見れば見るほど、内部のつくりと、ミスマッチだろうと思えてくる。
内部の作りから判断して、A100は力作だと、先に書いた。
そう感じさせる、精悍な印象が、A100の内部にはある。
なのに、なぜ、このパネルフェイスなのか。