Date: 7月 10th, 2012
Cate: the Reviewの入力
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the Review (in the past)を入力していて……(続々続々・作業しながら思っていること)

すべてのものが変化していくわけだから、
オーディオのブランドもすべからく変化していく。

名門と世間ではいわれているブランドでさえ、創業当時から同じイメージを保ち続けているわけでもない。
時には失墜に近いところまでいくことすらあって、そのまま終ってしまうブランドもあれば、
復活してくれるブランドもある。

1976年からオーディオに関心をもちはじめてから今日まで、
まったくイメージの変化しなかったブランドは、ないんじゃないか、と思うほど、
変らなかったブランドをまったく思いつかない。

the Review (in the past)の入力をやっていると、
このブランドには、こういう時代があったんだなぁ、とか、いまとはずいぶんイメージが異るんなぁ、とか、
よけいにそんなことを思う。

私が知っているトリオは1976年からのトリオである。
トリオのプリメインアンプは、KA7300Dのあとは、がらっと変ってしまった。
シグマドライヴを搭載したことを、外観上でもはっきりと表すためなのか、
フロントパネルのデザインをすっかり変えてしまった。
KA1000、KA900、KA800といった一連のプリメインアンプのデザインは、
KA7300D、KA9300、KA7100D、KA7700Dといった路線のイメージはまったく感じられない。

どちらのデザインが優れているのか、ということではなくて、
KA1000、KA900のフロントパネルを見ていると、
しっとりした質感ある音が聴こえてくるとは、どうしても思えない。
KA7300Dに感じた良さが、デザインの変更とともにすべて払拭されたかのような印象を受けてしまう。

トリオは変ってしまった……、と思った。
でもケンウッド・ブランドでL01Aを出していた。L01Aになると、これはこれでいいかな、とも思っていた。

ケンウッド・ブランドが、この時まま、トリオの高級機のブランドとして続けていてくれてたら、
トリオの製品で、いまも手に入れたいモノはKA7300DかL01Aで迷ったところだが、
残念ながらケンウッド・ブランドも、また変化していった。

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