Date: 4月 25th, 2012
Cate: 朦朧体
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ボンジョルノのこと、ジャーマン・フィジックスのこと(ヘッドフォンアンプとしてのThaedra)

サイズ考(その8)で、ロジャースのLS3/5AをThaedraで直接鳴らしたときのことを書いている。
LS3/5Aの最上の音としてどうしても忘れることのできない音。

このときLS3/5Aから鳴ってきた音をいま思い返してみると、
Thaedraが、巷でいわれているような、いかにもアメリカ的な音に偏ったアンプではないことがわかる。
LS3/5Aをあれほど瑞々しく鳴らしてくれたアンプなのだから、繊細さが不足しているはずがない。
ただ、繊細さをことさら強調していない音なのに気がつく。

もうひとつ気がつくのは、ヘッドフォンアンプとしても、きっとThaedraは優れていた、であろうことだ。
ヘッドフォンアンプとしてのThaedraの実力は一度も試していない。
でも回路的にはラインアンプの出力を利用している。
ヘッドフォンアンプと専用の回路を用意しているわけではない。

ということはあれだけLS3/5Aをみずみずしい、聴き惚れる音で鳴らしてくれたのだから、
ヘッドフォンに関しても同じ結果を期待してしまう。

聴いておけばよかった……、とこればかりは後悔している。

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