Date: 3月 2nd, 2012
Cate: iPod
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「ラジカセのデザイン!」(その3)

10年ほど前から、2年周期ぐらいで無性にラジカセが欲しい、と思うようになった。
そうなると量販店のラジカセの置いてあるコーナーをぶらぶらまわる。
「欲しい!」と見た瞬間、そう思えるラジカセはいまのところ出合っていない。

もっとも半年おきに定期的に量販店に行き、こまめにラジカセをチェックしているわけではないから、
私が見逃しているラジカセのほうが多いはずであって、
たまたま出かけたときに見かけたラジカセについては、欲しいモノがないだけのことにしかすぎない。

ラジカセが欲しい、と思うようになったのは、
ステレオサウンドが創刊20周年記念として発売したカセットブックを、もう一度聴きたいと思っているからだ。
私と同じか、私よりも年配の読者の方は、このカセットブックがどういうものかはすぐに思い出されるはず。
このカセットブックは、ステレオサウンド 2号に掲載された、小林秀雄氏による「音楽談義」をおさめたものだ。
聴き手は五味先生。

「音楽談義」カセットブックは、C90とC60のカセットテープで、
収録時間は43分36秒、42分46秒、28分29秒、27分21秒となっている。
「音楽談義」には次のようなタイトルが、それぞれつけられている。

 蝋管
 赤盤
 ルビー針
 クレデンザ
 聴覚空間
 生の音をめぐって
 ワーグナーの人と音楽
 ビトーとモリーニ
 ロストロポーヴィッチとアマーティ
 本居宣長、ブラームス
 青年時代のモーツァルト経験
 シューベルトの器楽曲
 チャイコフスキー雑感
 録音
 雨の日のシュタルケル
 ライン河畔のシューマン
 スターンのグヮルネリウス
 シベリウスの魂
 ドビッシーの天使とラヴェルの悪魔
 現代音楽
 原音
 聴こえる音と内に鳴る音楽
 温泉場のショパン
 意味としての音楽
 再び、ワーグナー
 いまブラームスのごとく……

さらにリヒャルト・シュトラウス指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団によるモーツァルトのト短調の第一楽章の一部、
エルマンによるフンメルのワルツ、
フルトヴェングラー指揮ベルリンフィルハーモニーのワーグナーのジークフリートの葬送行進曲(1933年)など、
6曲のSP盤からの音楽も収められている。

このカセットブックを聴いたのは、これが出た1987年の一度きりで、じつはそれ以降一度も聴いていない。
やはり、いまもう一度聴いておこう、と思いながらも、カセットデッキはないし、ラジカセもない。
カセットブックを聴く手段がない、というなさけない状況なので、ラジカセで気に入ったものがあったら、
買ってきて「音楽談義」を聴こう、そう思ってずるずる10年が経っている……。

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