Date: 3月 3rd, 2009
Cate: Autograph, TANNOY
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井上卓也氏のこと(その18)

井上先生には、ずっとききたいことがあった。
そう、タンノイのオートグラフの組合せのことだ。

オートグラフで、山崎ハコの「綱渡り」や菅野先生録音の「サイド・バイ・サイド」でのベースが、
「世界のオーディオ」タンノイ号に書かれているとおりに鳴ったのか、きいてみたことがある。

「こまかいことを言うと、そりゃ、ベースの音は、バックロードホーンだから、
(最初の「ウ」のところにアクセントを置きながら)ウッ、ウーンと鳴る。
でも腰の強い低域で、表情のコントラストも豊かだし、聴いて気持いいから、いいんだよ」
(「ウーン」は、バックロードホーンを通って出てくる、遅れをともなう音を表されている)

楽しそうに話してくださった。
「あれは、ほんとうにいい音だった」とも言われたことも、思い出す。

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