Date: 5月 17th, 2011
Cate: BBCモニター
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BBCモニター考(余談・続×七 K+Hのこと)

K+HのO500Cは、アナログとデジタルの入力に対応している。
デジタル信号は24ビット、48kHzに対応、アナログ信号はすぐさまA/D変換される。
O500Cの内部ではデジタルによって、当然行われている。

Acoustical Controlsは名づけられているセクションはふたつにわけられていて、
ひとつはIIR型、もうひとつはFIR型デジタルフィルターによって行われている。
そのあとにDSP Crossover(-48dB/oct.のスロープ特性)を経てパワーアンプ、スピーカーユニットとなっている。
詳細を知りたい方は、K+Hのサイトから資料がダウンロードできるので参照していただきたい。

K+Hのサイトには、Integrated digital controller with the latest FIR Filter technology という表記がある。

デジタルディバイディングネットワーク(DSP Crossover)は3ウェイではなく、4ウェイ仕様となっている。
専用のサブウーファーO900と推奨パワーアンプのKPA2220による拡張を行なえるようになっていて、
O500C単独では27Hz(-3dB)だったのが、15Hz(-3dB)と約1オクターヴ近く延びている。

O500CはW400×H750×D447mm。ヤマハのNS1000MがW375×H675×D326mmだから、
ほんの少し大きいだけだが、内容積はO500Cはデジタル回路やパワーアンプ、電源回路を搭載しているだけに、
NS1000Mとほとんど同じぐらいだろう。
ただ重量はNS1000Mは31kgだが、O500Cは65kgとかなり重い。

とはいえサイズ的にはO500Cは、国産3ウェイ・ブックシェルフ型とほぼ同じである。
ウーファーの口径も30cm、スコーカー、トゥイーターはドーム型は、構成、規模も似ている。

けれど、O500Cの特性は、3ウェイ・ブックシェルフ型というイメージからは遠いところにまで達している。

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