Date: 4月 12th, 2025
Cate: 「オーディオ」考
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耳の記憶の集積こそが……(その10)

別項で、屋上屋を架すとしか言いようのない音を出す人がいる、と書いている。

どうして、そんな音しか出せないのか。
そのことについて考えると、耳の記憶という積み木を、
彼らは積み重ねていくことができないのだろう、という結論が、
いまのところ見えてくる。

積み木を積むのに、接着剤とか釘、ボルト、ナットなどを使って、
積み木を一つずつを固定しながらやっていくのではない。
慎重に確実に積み上げていくしかない。

屋上屋を架す音しか出せない人は、ただ勢いだけで積み木を積んでいくのだろう。
基礎をしっかりした上で、ということをやらないのではないのか。

ただただ積んでいく。
それでもある程度の高さまではいける。
でも、所詮はそこまでだ。

きっと彼らには、その積み木が、耳の記憶だという認識もないのだろう。

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