BBCモニター考(余談・続K+Hのこと)
あきらめてはいても、ときどきふっと思い出すことはある。
先日、そういえばK+Hって、いまもあるんだろうか、と思い、検索してみると簡単に見つかった。
いまも活動している会社だった。
ステレオサウンドにはK+Hと表記してあったが、
正しくはクライン・ウント・フンメル(Klein und Hummel)社で、
いまはノイマン/ゼンハイザーの傘下、もしくは協力会社のようだ。
K+Hのサイトの”Historical Products”の項目をクリックすれば、この製品が表示される。
そこにあるのは、092ではO 92だった。0(ゼロ)ではなくO(オー)だった。
O92は1976年から1995年まで製造されていたことがわかる。
資料もダウンロードできる。
OL10は1974年から78年まで、わずか4年間だけの製造で、しかも資料がなにひとつない。
これは残念だったけれど、O92のところに”Follow-up model is O 111″という表記がある。
O111のところには”Follow-up model is O 121/TV”とあり、
O121/TVのところには”Follow-up model is O 500C”とある。
このO500Cが、現在のK+Hのモニタースピーカーのラインナップのトップモデルになる。
外観の写真を見ると、ジェネレック(Genelec)のスピーカーのOEMか、と思ってしまった。
1037Cにユニット構成も、スコーカーとトゥイーターのまわりに凹みをつけている処理も似ている。
バスレフポートの形状が違うくらいで、雰囲気はそっくりである。
しかも1037CもO500Cもパワーアンプ内蔵のアクティヴだ。
ここまではK+HのO92も同じである(ただしエンクロージュアはバスレフ型ではない)。
これで終りだったら、O500Cに惹かれない。
O500Cは”Digital Active Main Monitor”と表記してある。