THORENS TD124 DD(その5)
トーレンスのTD124で、いちばん気になるのはサブプラッターの歪み(反り)である。
facebookにコメントがあったが、それもこのサブプラッターの歪みについて、であった。
コメントをされた方の周りでも、TD124を使っていた人はいたけれど、
皆、サブプラッターの歪みゆえに手放された、とのこと。
そうだろうと思う。
どんなにメインプラッターの精度が高くても、
レコードと接するサブプラッターに歪みがあれば、
レコード再生時、反っているレコードをかけているのと同じことになる。
そのことを気にしないのであればいいけど、レコードの反りによって生じる再生上の問題、
これはどうすることもできないし、音への影響はとても大きい。
私は気にしない──、といって無視できることではない。
今回、私が整備したTD124も、サブプラッターに歪みがある。私はそれほど数多くTD124の実機を見ているわけではないが、
歪みのないサブプラッターの個体とは出合っていない。