オーディオ・システムのデザインの中心(その33)
誰かのリスニングルームに入る。
たいていの場合、最初に目に留まるのはスピーカーだろう。
オーディオというシステムの主役は、やはりスピーカーである。
オーディオマニアすべてが、そう考えているわけでないことは知っている。
今も昔も、このアンプに合うスピーカーはなんですか、ということが言われている。
オーディオ雑誌の記事でも、いまもそうである。
そこにオーディオ雑誌の編集部のポリシーは感じられない。
主役はスピーカーだからこそ、
別項で「終のスピーカー」をテーマとして書いている。
主役であるスピーカーが、
ここでのテーマであるオーディオ・システムのデザインの中心か、言えば、
私はシステムのデザインの中心は、コントロールアンプと考える。
セパレートアンプならばコントロールアンプで、
プリメインアンプならば、そのプリメインアンプである。
そう考えているからこそ、ずんぐりむっくりのプロポーションのアンプは、
何を考えての、このずんぐりむっくりなのか、と問い詰めたくなる。