マランツとマッキントッシュの組合せ
昨年の4月、あるお宅で、
マランツのModel 7とマッキントッシュのMC75の組合せを聴いていた。
他の人はどうだか知らないが、
私は、管球式時代のマランツとマッキントッシュに関しては、
この二つのブランドを組み合わせようとはまったく思っていなかった。
特にマッキントッシュは、
マッキントッシュのコントロールアンプ(つまりはC22)と、
マッキントッシュのパワーアンプ(MC240、MC275など)で聴くことが、
絶対条件のように捉えていた。
それはいまでも、心のどこかに残っている。
マランツの管球式アンプに関しても、ほぼ同じだ。
マランツのModel 7を使うのならば、パワーアンプはModel 2、Model 5、
Model 8(B)、Model 9こそがペアとなる相手であって、
ここにマッキントッシュのパワーアンプを持ってくるのは、
論外とまではいわないけれど、マッキントッシュではなく、
他社製のパワーアンプにしたらどうだろうか──、そんなことを心の中で思ってしまう。
いまでもC22とマランツの管球式パワーアンプを組み合わせるのナシと思っているが、
意外にもModel 7とマッキントッシュの管球式パワーアンプの組合せは、アリかな、
そう思うようになってきている。
野口晴哉氏のリスニングルームでは、Model 7とMC275の組合せである。
野口晴哉氏はマランツのModel 8Bも、マッキントッシュのC22も所有されていた。
そのうえでのModel 7とMC275の組合せ。
昨年聴いたModel 7とMC75の組合せ。
意外にいい組合せなのかもしれない。
そう思うのも、MC275のふところの深さのようなものがあってことなのだろう。