Date: 3月 7th, 2024
Cate: audio wednesday
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audio wednesday (next decade) – 第二夜を終えて

昨晩の第二夜を終えて、いくつか書きたいことがある。

昨日は朝から寒かった。
雨も降っていた。
しかも3月、年度末だから、来られる方は少ないだろうな、と予想していた。
予想していた通り、少なかったけれど、二人の十九歳の男子大学生が参加があった。

大学生以下は無料なのだが、そんな若い人たちが来てくれるなんて、
まったく思っていなかっただけに、このことはなかなかに嬉しいことだった。

二人ともオーディオマニアというわけではないが、
昨晩の音を聴いて、何か感じるものがあったのならば、次回以降も来てくれるだろう。

昨晩はほぼ一年ぶりにメリディアンのULTRA DACを聴いた。
いいD/Aコンバーターだ、という以上に、
私にとっては、やはり「心に近い」D/Aコンバーターだ、と確信できた。

それから予告していたことをやった。
バーンスタイン/ベルリン・フィルハーモニーによるマーラーの第九番を、
MQAで、部屋の照明を落としてもらっての再生を行った。
来られていた方から、お礼の言葉をいただいた。

最後にかけたのは、カザルスのバッハの無伴奏の第二番。
第一夜で、まったくといっていいほど鳴らなかったのだけれども、
昨晩の音は、私にとってかなりの驚きだった。

終了後、器材の片づけをしながら、
メリディアンを持ってきてくださったハイレス・ミュージックの鈴木さんと話していた。
鈴木さんも、カザルスの鳴り方にそうとう驚かれていた。

1936年の録音である。
いまから八十八年前の録音。
まったくそんなふうには感じられなかった。

SP盤復刻だから、スクラッチノイズがある。
そのノイズの聴こえ方が、いままで幾度となく聴いてきた鳴り方とは違う。

デジタルで再生しているにも関わらず、そのスクラッチノイズは、
良質のアナログプレーヤーをきちんと調整した時のそれそのものだった。

カザルスはTIDALでMQAでの再生である。

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