終の組合せ(その3)
2008年ごろ、知人がTroubadour 40を購入した。
そのとき、ウーファー、何にします? と訊かれた。
即答で、JBLの1500ALを挙げた。
他にも使ってみたいウーファーユニットはいくつかあったけれど、
やはりパッと浮んできたのは、1500ALだった。
知人も1500ALが第一候補だったようで、すぐに購入していた。
けれど、残念なことにTroubadour 40と1500ALの音は聴いていない。
知人もエンクロージュアをどうするのか、
ここのところに悩んでいて、1500ALは購入したものの、
元箱に収まったままだった。
1500ALは、ほんとうにいいウーファーだと思っている。
だからこそ、エンクロージュアはできるかぎりいいモノに仕上げたい──、
けれどその気持が強すぎると、知人の例のようになってしまう。
とりあえず1500ALを鳴らして、Troubadour 40と組み合わせてみよう、といいたい気持と、
中途半端な気持(状態)で、1500ALを鳴らしたくない、というのはよくわかる。
もし、いま1500ALのひじょうに程度のいいモノが手に入ったとして、
エンクロージュアにはそうとう悩むことになるのは目に見えている。
終のスピーカーとしてやって来たのが、Troubadour 40ではなくUnicornであれば、
ウーファーで悩むことはない。
Unicornであれば、このテーマで書き始めてもすぐに結論に近いものが書けただろう。
けれど、やって来たのはTroubadour 40なのだから、
ウーファーをどうするか、徹底的に考えることから、ここでのテーマは始まる。