ホーン今昔物語(その17)
この項の続きを書いていく上で、
もう一度聴いておきたい、自分の手で鳴らしてみたいと思っているスピーカーがある。
JBLのDD55000である。
1985年に登場している。
ステレオサウンドの試聴室で、何度も聴いている。
当時もユニークなコンセプトのスピーカーだと感じていたけれど、
いまこうやってふり返ってみると、
DD55000はそうとうにユニークなスピーカーシステムであるし、
JBLが四年後のS9500に注ぎ込んだのと同じくらいの意欲を、
DD55000にも投入して改良モデルを出してくれていたら──、
そんなこともつい想像したくなるほど、
いまの私の視点からみて、いま鳴らしてみたいスピーカーの筆頭である。
そのDD55000は、ステレオサウンドの「オーディオの殿堂」で選ばれているのだろうか。