ボンジョルノとレヴィンソン(THAEDRAとJC-2・その1)
THAEDRAはGASのコントロールアンプとしてフラッグシップモデルだった。
JC2(ML1)は、上級機としてLNP2があったことから、フラッグシップモデルとはいえなかった。
けれどマーク・レヴィンソン自身は、自家用として使っていたのはJC2だった、
と当時のオーディオ雑誌には書いてあった。
THAEDRAもJC2も同時代のコントロールアンプである。
価格もほど近い。同価格といってもいい。
それだけに、この二つのコントロールアンプは、
ジェームズ・ボンジョルノとマーク・レヴィンソンと同じくらいに実に対照的存在である。
JC2は一時期使っていた。
1980年代なかばごろ、ジョン・カールがJC2をモディファイしている──、
そういう情報が入ってきた。
なので、とある輸入元の社長にお願いして、JC2のモディファイ版を輸入してもらった。
JC1SMが搭載されていて、ツマミが細長い初期型のJC2であった。
初期のJC2ということもあって外部電源は型番なしのタイプ。
なのでハーマンインターナショナルからPLSを購入。
そうやって聴いていた時期があった。
THAEDRAを手に入れたのはJC2の後である。