STUDER A101 + Pass DIY BA-3(その6)
コントロールアンプでも、コレクター出力のモノは、
私が知るかぎりはそう多くはない。
これがパワーアンプになると、もっと少なくなる。
コレクター出力のパワーアンプで、すぐに浮ぶのは、
ミュージカル・フィデリティのA1くらいである。
A1はプリメインアンプで、パワーアンプ部はA級動作で、コレクター出力。
しかもA1のジェームズ・ボンジョルノのアンプと同じく、FETを使っていない。
全段トランジスターである。
初段もトランジスターなので、入力には電解コンデンサーが挿入されている。
いまもA1の音のファンは多い、ときいている。
A1の音には、私も惹かれるものを感じた。
A1のファンの人たちは、A1の音の魅力はA級動作にある、というが、
私はむしろコレクター出力であることが大きいし、
次に全段トランジスター構成ということを挙げたい。