Date: 2月 10th, 2021
Cate: Noise Control/Noise Design
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CR方法(その3)

インピーダンス8Ωのスピーカーユニットで、
ボイスコイルの直流抵抗が6Ωだとしよう。

用意するのは6Ωの抵抗と6pFのコンデンサー(どちらも良質なモノ)。
6Ωの抵抗はわかるけれど、6pFのコンデンサーは容量的に小さいのでは?
という疑問をもつ人もいるはず。

私だって、CR方法を実践した音の変化を何度も経験しているけれど、
それでも数pFの容量のコンデンサーが、どう作用しているのかについて考えると、
納得のいくの答はまだ見出せていない。

6Ωの抵抗と6pFの直列回路のインピーダンスは、
20kHzで1,326,291.195446Ωで非常に高い値だ。
200kHzでその1/10になり、2MHzでさらに1/10で、約13,262Ω(13kΩ)である。

これはあくまでも計算値であって、理想的な抵抗と理想的なコンデンサーならば、この値になるが、
実際はこんなふうには変化しない。

どちらにしてもスピーカーユニットのインピーダンスに対して、MHzの領域になってもそうとうに高い。
ただしスピーカーユニットのインピーダンスも、MHzの領域になると、
どういう変化を示すのかはなんともいえない。

100kHzくらいまではボイスコイルのインダクタンス成分によって、
インダクタンスは上昇していく。けれどそこから上の帯域になると下降し始めるはずだ。

コンデンサーと抵抗の直列回路をスピーカーユニットの入力端子に取り付けるということは、
高周波領域におけるループをつくっているわけだが、
はたしてどのくらいの周波数から作用し始めるかは、なんともいえない。

以前書いているように、友人のOさんがLTSpiceで、
スピーカーの等価回路でシミュレーションしてくれた。
けれど変化なし、ということだった。

そのはずだ、と思う。
けれど、音の変化は大きく、実際に聴いた人はみな驚く。

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