Date: 2月 10th, 2021
Cate: Noise Control/Noise Design
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CR方法(その4)

CR方法による音の変化は、ノイズに作用していると確信している。
それでもどんなふうに作用しているのかになると、
いまのところなんともいえないもどかしさを感じている。

数Ωと数pFのコンデンサーの直列回路を接続したところで、
音は変化するはずがない、と主張する人がいても不思議ではない。

そういう人は自分で試してみることはしないだろう。
計算だけして、音は変化しない──、
そう結論づけて安心しきっていればいい。

この項はそういう人を説得するために書いているのではなく、
これまでCR方法について書いてきたことに興味をもっている人で、
不明なところを感じている人に対してのものだ。

とはいえ、なぜ音がここまで変化するのか、
はっりきとしたことは何もいえないのが現状である。
だからまず試してほしい、としかいいようがない。

いきなりメインスピーカーに手を入れるのは抵抗がある、という人は多いだろう。
そういう人はまずフルレンジユニットやサブで鳴らしているスピーカーで試してみてほしい。

そこでまず注意してほしいのは、
スピーカーユニットの直流抵抗を測る際には、
ユニットへの配線を外してから行うということ。

ウーファーの場合はネットワークに接続された状態でも、
アンプと接続されていなけれは測ることはできる。
けれどスコーカーやトゥイーターで、ネットワーク(ローカットフィルター)が、
12dB、24dBといった二次、四次型の場合、コイルがユニットに対して並列に入っていたり、
アッテネーターの存在があるので、必ず配線を外してユニット単独にしたうえで測ること。

ウーファーもアンプの電源が入っていなくとも真空管アンプ、
つまり出力トランスをもつモノで、
アンプ出力とスピーカーとのあいだにリレーが入っていない場合は、
ネットワークのコイルと出力トランスの二次側巻線の直流抵抗をまとめて測ってしまうことになる。

なので直流抵抗を測る際には、横着しないことだ。

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