パヴァロッティ 太陽のテノール
映画「パヴァロッティ 太陽のテノール」を観てきた。
6月公開予定だったのが、コロナ禍の影響で約三ヵ月延び、先週末からようやく公開。
ドキュメンタリー映画なのだが、ドルビー・アトモスでも公開されている。
通常の上映もあるが、ドルビー・アトモスでの上映を観てきた。
冒頭のシーンは、
アンドレア・グリミネッリ(フルート奏者)によホームビデオでの撮影で、
アマゾンの熱帯雨林の中心部にあるオペラハウス、テアトロ・アマゾナスへ向うところである。
目的は、百年前にカルーソーが歌ったテアトロ・アマゾナスで歌いたい、ということだった。
いまならスマートフォンでも、十分きれいな画質で撮れるけれど、
この時は1990年代であって、いい画質ではない。
音も当然のことながら、そのくらいである。
なのに、テアトロ・アマゾナスに着き、舞台で歌うパヴァロッティの歌のシーンだけは、
意外にもいい音である。
ホームビデオのモノーラル音声を、この映画のために、
アビーロードスタジオでスピーカーから再生した音を、12本のマイクロフォンで収録。
録音したものを再生し、もう一度録音している。
こうすることで、モノーラル音源に再生・録音する場の音響が加わり、
ある種の臨場感が生れているようだ。
ドルビー・アトモスの上映だったから、よけいにそう感じたのか。
通常の上映では観ていないので、比較はできないが、
通常の上映とドルビー・アトモス上映は、200円の料金の違いだから、
ドルビー・アトモスのほうがいいように思う。