老いとオーディオ(齢を実感するとき・続番外)
20年前の、いまごろの時間にaudio sharingを公開した。
20年経ったという実感があるのか、といえば、
あるといえるし、そうでもない、と曖昧な感じだ。
5月には公開できるようになっていた。
けれど、お金が文字通り尽きてしまって、8月になってしまった。
1999年暮に仕事をやめて、audio sharingづくりにとりかかった。
ずっとひきこもって作業をやっていた。
傍から見れば、バカなことをしている──、だったろう。
なんとかなるさ、という甘えは考えは持たない方がいい、とそれだけはいえる。
その10年後に、瀬川先生の電子書籍をつくりたくて、
また仕事をやめて数ヵ月ひきこもっていた。
この時も、なんとかなるさ、とちょっと思っていた。
現実は、なんともならないだけである。
それからまた10年。
なんともならないのは、はっきりとわかっているけど……。