第113回audio wednesdayのお知らせ(いつかは……、というおもいを)
二日後には、いよいよコーネッタを鳴らす。
コーネッタの音をひさしぶりに聴くことになる。
タンノイの音は、ステレオサウンドの試聴室で、
それからティアックの試聴室でも、聴いている。
かなりの回数聴いている。
個人宅でも、それほど多くはないが聴いている。
決していい音ではないが、オーディオショウでの音も何度か聴いている。
ステレオサウンドの試聴室ではセッティングをして鳴らした音を聴いている。
それでも、いざ自分のモノとなったタンノイを鳴らすのは、初めてのことだ。
ずっと以前、まだぎりぎり20代だったころ、タンノイを手に入れる機会があった。
知人のお父さんがArdenを鳴らしていて、いまでは倉庫に眠ったままになっている、ということだった。
よかったら鳴らしませんか、という申し出があった。
けっこうな期間鳴らしていないとはいえ、きちんと保管されていて、状態はよかった。
それでも、そのころは若さゆえか、Ardenをいまさら……、という気持が、
いつかはタンノイを鳴らしてみたい、という気持よりも強かった。
即答で「いや、いいです」とことわった。
ことわったことを後悔はしていないが、
30前後の私は、どんな音でタンノイを鳴らしたのだろうか、という興味が、いまはある。
それから約三十年、タンノイを鳴らす。
場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。
19時開始です。