Date: 4月 9th, 2020
Cate: High Resolution,
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MQAで聴けるエリザベート・シュヴァルツコップ(その2)

MQAで配信されたのが、2019年10月。
今日まで、そうたびたび聴いてきたわけではなかった。
大事な愛聴盤なのだから、むしろそういうものだろう。

MQAで聴くシュヴァルツコップの、
Strauss: Seven Songs – Mozart: Concert Arias”の一曲目、
モーツァルトの“Ch’io mi scordi di te?… Non temer, amato bene, K. 505”は、
美しい、というほかない。

シュヴァルツコップのK.505にであったときのことは、
1997年のサウンドステージに書いている。
純粋性ということを、シュヴァルツコップのK.505を聴いた後では考えてしまう。

私にとって、そういう存在だからなのか、MQAで聴いて満足しながらも、
もっともっと美しく鳴るはずだ、というおもいがつきまとう。

いわば欲だ。
美しい、といっておきながら、
純粋性などといっておきながら、
もっともっと、と求める欲があるわけだ。

ほんとうにシュヴァルツコップによるK.505の美しさを理解しているのか──、
そんなことも頭に浮かぶ。

ルンダールの絶縁トランスLL1658で200Vに昇圧してのメリディアンの218で聴いた。
求めていた音は、これだ! とそう素直におもえる音で鳴ってくれたからこそ、
こんなことを考えてしまう。

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