Date: 4月 8th, 2020
Cate: 日本のオーディオ
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日本のオーディオ、これから(ケンウッド TS990・その2)

トリオというブランドは、オーディオに興味をもつ前から知っていた。
オーディオの前、アマチュア無線を趣味としようとしていた時期が、
ほんのいわずかだがあった。中学二年のころだった。

アマチュア無線の試験も受けるつもりで、問題集を買って勉強していた。
勉強しながら、
合格したら、どの無線機にしようか、と、
アマチュア無線関係の雑誌のページをめくりながら、あれこれ考えるのは楽しかった。

トリオの無線機は、そうやっていいなぁ、と思っていた候補機種のブランドの一つだった。

結局、アマチュア無線の試験を受ける前に、
五味オーディオ教室とであってしまった私は、オーディオに急速にのめり込んでいった。
アマチュア無線への興味は、そこですっぱりとなくなってしまった。

あのままだったら、どうなっていたのか。
オーディオを知らなければ、アマチュア無線の試験を受けて合格して、
トリオの無線機を買っていただろう。

あのころは、見知らぬ人と対話できることに未知の世界の魅力を感じてもいたが、
私の性格からして、長続きはしなかったようにも、いまは思う。

それでもアマチュア無線機は、カッコいいモノだ。
ケンウッドのTS990のウェブページを見つけて、驚いた。
こんなふうに進化していたのか、と。

TS990は、760,000円(税抜き)だ。
安くはない、というか、かなり高価だ。
それでもパネルフェイスを見て、もう少し高価かな、とも思ったくらいだから、
TS990の内容を知るにつれて、これだけのモノにしては、むしろ安いのではないか──、
そうも思えてきた。

TS990は、私のなかにあるケンウッド・ブランドのイメージそのものといえるモノだ。

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